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弁護士が教える「離婚の弁護士費用の注意点2(報酬編)」

弁護士が教える「離婚の弁護士費用の注意点2(報酬編)」

弁護士費用について,従前は,各弁護士会で画一の基準(弁護士の間では「旧基準」と呼ばれています。)が用いられておりましたが,現在は自由化され,報酬基準は事務所ごとに異なります。

つまり,依頼する内容が同じであっても,かかる弁護士費用は事務所ごとに異なります。また,一見同じように見える弁護士費用の計算式であっても,実際はかかる金額は大きく異なることがあります。弁護士費用は,費用体系がやや複雑であり,弁護士の立場から見ても,本当に様々な定め方があると感じています。

前回は,離婚の弁護士費用の注意点1として「着手金」について解説いたしましたが,今回は,離婚の弁護士費用の注意点2として,「報酬」に際して注意すべき点を弁護士の立場から述べさせて頂きます。

報酬とは,ご依頼の案件が終了した際にご依頼者にお支払い頂く費用のことをいいます。

離婚の弁護士費用の報酬に関して言えば,「30万円+経済的利益の10%」といったような「固定金額の報酬」と,「経済的利益に連動する報酬」を足したものという計算式を用いている事務所が多いように思います。

一見明確にも見えるこの定め方にも,次のとおり,解釈の余地が隠されており,事務所によっても取扱いが異なります。

第1に,「30万円」という固定金額の報酬は,
①依頼者の希望する離婚成立(又は離婚回避)という成果を出した場合にのみ発生するのか
②結果にかかわらず,手続を行ったことに対して発生するのか(離婚成立又は離婚回避した場合には,追加で報酬がかかるのか)
という違いがあります。

弊所は,上記①の依頼者の希望する離婚成立(又は離婚回避)という成果を出した場合にのみ発生するという取扱いをしておりますが,上記②の取扱いをしている事務所も存在しており,依頼前に良く確認しましょう。

第2に,養育費については,どこまでが「経済的利益」に含まれるのかによっても,大きな違いがあります。
養育費は月々の支払は数万円~10数万円ですが,長い期間でみれば大きな金額になるからです。
この点については,
①2年分や5年分といった一定の期間で区切るのか,
②養育費全額の10分の7とするのか
と異なる取扱いをしている事務所があります。

例えば,5歳の子供がいて,満20歳まで月額10万円の養育費を受け取るというケースの場合,
①2年分の経済的利益は240万円であり,その10%だと24万円,5年分の経済的利益は600万円であり,その10%だと60万円となります,
②養育費全額の10分の7とした場合,経済的利益は1260万円であり,その10%だと126万円となり,大きな違いがあることがわかります。

弊所では,上記①のように,概ね2年分を目安に一定の期間で区切って,経済的利益に含めるという取扱いをしておりますが,上記②に近い運用をしている事務所もありますので,依頼前に良く確認しましょう。

第3に,5000万円を超えるような高額な給付を受けた場合にも,「10%」の報酬がかかるのか否かという問題があります。事務所によっては,「16%」又は「20%」といった,より高い利率で定めている事務所も存在しており,このような事務所ではさらに注意が必要です。
この点については,
①5000万円を超えるような高額なケースでは,10%は適用せず, 3000万円までは10%,それを超えた部分は5%とする
②5000万円を超えるような場合であっても10%は適用する
という異なる取扱いをしている事務所があります。

上記①に沿って算出すると,報酬は400万円となりますが,上記②に沿って算出すると報酬は500万円となり,大きな違いがあることがわかります。

弊所では,上記①のように,5000万円を超えるような高額なケースでは,10%は適用せず, 3000万円までは10%,それを超えた部分は5%とするといったような取扱いをしておりますが,上記②に近い運用をしている事務所もありますので,依頼前に良く確認しましょう。

弊所では,弁護士報酬が過度に高額化することを避けるとともに,ご依頼者にもご納得頂けるご請求にすべく,「30万円」という固定金額の報酬は,依頼者の希望する離婚成立(又は離婚回避)という成果を出した場合にのみ発生するものとし,養育費を受け取る場合には概ね2年分を目安に一定の期間で区切り,5000万円を超えるような高額なケースでは「10%」のまま計算せず,3000万円までは10%,それを超えた部分は5%とするといった取扱いをしております。

また,実際は,依頼者の譲歩や努力により解決に至ったというというケースもありますので,その場合には,報酬については機械的な算出はせず,終了時にお話合いをして減額するという取扱いをしていることもあります。

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